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>1. 写真の基本

デジタルカメラでの撮影において、一番最初に知っておくべき知識として『絞り』『シャッター速度』『感度』の3つがあります。

ここではそれらについて詳しく説明します。

I. 絞り

Originally from fr.wikipedia

『絞り』とは人間で言うところの瞳です。

瞳は暗いところでは開いて、明るいところでは閉じています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カメラの絞りも同様です。

1の時はカメラに入る光が多くなる。つまり明るく写り、3の時はカメラに入る光の量が減り、暗く写ります。

カメラの絞りはF値(エフち)で表します。

F値はレンズによって異なりますが、

1、1.4、2、2.8、4、5.6、8、11、16、22・・・のような数値で表現します。

値が小さいほど明るく、値が大きいほど暗くなります。

 

 

しかし、絞りは明るさを変化させるだけではありません。

写真の醍醐味であるボケ味を変化させる事ができます。

F値が小さいほどボケ味が大きくなり、F値が大きいほどボケ味は小さくなります。

つまり、以下の表の通りです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

具体的には、背景をぼかして撮りたい人物撮影はF1.4やF1.8などの開放付近にして撮影します。

ボケをあまり作りたくない風景写真はF8程度まで絞って撮影します。

 

一眼のレンズの名前は『50mm f1.4』のようになっていますが

このf1.4というのが開放での絞り値(上の図の1)です。

つまり絞りを一番開いた時の値です。どこまで絞れるのかもレンズによって異なりますが、どのレンズもだいたいf16やf22まで絞る事ができるので

一般的にレンズ購入の際にはあまり気にしません。

コンパクトデジタルカメラのカタログにも開放f値は記載されているので

コンデジをお使いの方も一度チェックしてみると良いでしょう。

1

2

3

f1.8

f22

2. シャッター速度

『シャッター速度』とはカメラのセンサーに光を当てる時間の事です。

センサーに光を当てる時間が長いほど写真が明るくなり、短いほど暗くなるのは

言うまでもありません。

センサーに光を当てる時間が長いことを『シャッター速度が遅い』といい

センサーに光を当てる時間が短いことを『シャッター速度が速い』と言います。

 

シャッター速度はカメラの性能によって若干違いますが、

Bulb,30,20,.........1,1/10,1/20,1/30,......1/5000,1/8000[秒]

のような秒数で設定できます。

ここでBulbとはシャッターボタンを押している間ずっとシャッターを開くことを表しています。

上記の秒数の場合カメラの表示では

Bulb,30”,20”,.........1”,10,20,30,......5000,8000 となります。

純粋に秒を表す部分には( ” )が付加され、 (1/ )という表現が省略されています。

シャッター速度が50の場合は50秒という意味ではなく、1/50秒という意味なので

注意しましょう。

 

シャッター速度が遅い場合手ぶれや、被写体ぶれが多くなります。

手ぶれをさける場合シャッター速度は(1/焦点距離) 以上にするのが一般的です。

焦点距離については次回解説します。

 

シャッター速度を遅くしたい場合は、カメラを三脚などでしっかりと固定する必要があります。

滝などを撮影するときシャッター速度を遅くすると幻想的な写真に仕上がります。

逆にスポーツ、水しぶきなどの一瞬を捉えたい場合はシャター速度を速くします。

 

シャター速度 2.5 [秒]

シャター速度 1/800 [秒]

3. 感度(ISO)

カメラのセンサーの感度は ISO で表す事ができます。

一般的にカメラの感度は100〜12800程度です。

感度の値が大きいほど明るく写ります。

しかし、感度が大きくなるとノイズが発生し、ざらついた印象になります。

暗所での撮影でもISO 3200 程度までの方が良いでしょう。

しかし手ぶれしてしまっては、元も子もないのでシャッター速度を見ながら

感度を上げるのが適切です。

下に感度の違う夜景写真を示します。

ISO 320

ISO 12800

このサイズで比べるとそこまで違いは感じられないかもしれません。

しかし画面中央部の青色の光の部分に注目すると....

違いは一目瞭然ですね。(下図参照)

夜景写真の場合三脚が必須ですので、ISOは下げてシャッター速度を遅くして

撮るのが最適です。

ISO 320

ISO 12800

4. まとめ

以上がカメラを始めるに際に必ず必要になる知識です。

これらの3つのポイントをおさえればある程度、自分の思い通りの写真が撮れるはずです。

 

しかし、上の様な細かい設定を毎回していてはシャッターチャンスを逃しかねません。

そこで有効なのはオート機能です。

A(絞り優先オート)、S(シャター速度優先オート)、P(プログラムオート)

などの機能があります。

 

A(絞り優先オート)ではF値のみを設定すれば、シャッター速度はカメラが自動で

セットしてくれます。

背景をぼかしたい時はFを小さく、すべてくっきり写したい時はFを大きく。

たったこれだけでボケ味を調整して撮影ができます。

 

S(シャター速度優先オート)ではシャッター速度だけを決めれば絞り値はカメラが

オートセットしてくれます。

スポーツ撮影などに効果的です。

 

P(プログラムオート)ではカメラが適切にすべての値を調節します。

失敗は基本的になく、無難な画が撮れます。

 

ISO感度に関してはすべてのモードで自動で設定、またはあらかじめ設定しておく事のどちらも可能です。

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